突発的ショートストーリー『New Year'sEVE』

2006 12.31 PM12:00

『もしもしー』
「…もしもし。どうしたの?」
『いや、カズまだ寝ているんじゃないかなーって、思ってたからモーニングコールでも』
「ゴメン、さすがに起きてる」
『それならいいんだ。大晦日でもバイトなのに寝てたら洒落にならないし」
「まあね。久美は今日は別に何も?」
『うん。何も用事は無いよ。ちょっと部屋の掃除してるところ』
「そっか…そういえば、久美は年賀状書いた?」
『うん。書いた。年明けには期待しててね♪』
「期待してるよ。…それじゃあもうそろそろ出かける準備でもするから、切るね」
『わかった。がんばってね』
「ああ」


「…クリスマスも、お互いバイトでポシャったから大晦日ぐらいは何とかなるって思ってたけどなぁ…」
「…仕方ない。行くか」

PM 17:30

「もしもし」
『はーい、もしもし…って、あれ?どうしたの?こんな時間に』
「やっとバイトの休憩がとれたから、つい」
『あはは…。という事は五時間もやってたんだ。お疲れ様』
「ありがとう。もしかして、相変わらず暇?」
『うん。もうする事無くて』
「ふうん…」
『…』
「まあ、後二時間弱で上がれるから、その後なら時間空いてるから大丈夫だけど」
『…あのさ』
「うん?」
『…私は別に気にしてないよ?クリスマスの事は。あの時はお互い押しっぱなしだったし、余裕すらなかった』
「ああ…」
『どっちかがドタキャンした、という話じゃないんだから、カズは気にしすぎだよ』
「…そうかな」
『そうだよ。だから、あまり無理しないように。じゃあね』
「へ、あ、ああ。じゃあ」

「……」

 

PM 21:30

「もしもし」
『あっ…もしもし。どうしたの?』
「どうしたって…終わったからさ、今から出られないかな?」
『……』
「?」
『あっ、ちょっと待って…ごめん。今は出られないの』
「…え?」
『本当にごめん。ただ、午後十一時には何とか出るから、待ってくれない?』
「あ、うん。別に構わないけど…」
『どこで待つ?行くから』「えっとーーー」 


PM 11:30

「……」

♪〜
ピッ

「もしもし」
『もしもし……ゴメン、さっき出たところ…今どこで待ってる?』
「言ったとおり、神社で待ってるよ。そんなに無理しなくても―――」
ぽすっ
「へ?」
「…無理はしてません」
「ちょ、さっき出たところって……」
「家を出たとは言ってないし」
「まあ…そりゃあ、な。…ところで、これは?」
「マフラー」
「分かるけど……」
「……」
「…もしかして、今日一日中これを作ってたから遅れたって?」
「まさか。これを作りはじめたのは20日。クリスマスに贈る予定だったの」
「…そうだったんだ」
「予定だったら、マフラーはカズだけにしか作ることは無かったんだけれど…」
「…」
「―――これでお揃い」
「ん…まあな」
「これなら、寒くないでしょ?」
「うん…」
「もう、そろそろだね」
「え、ああ」
「今年一年ご苦労様でした」
「こちらこそ。ご苦労様でした」

「来年も、よろしくね」

Count down to NewYear's Day at 20minute...

『New Year'sEVE』

 

※年が明ける5分前に書いていた日記。
一応後書きとして。

 

今日一日突発的にショートストーリを書いてたり、
今は残り10分になっている間、アイマスレディオを聞いてたりします。

今年は、月並みの言葉でありますがいいこともあったし、悪いこともありました。

うまくいったこともあれば、自分が未熟であったために、悪い結果に陥ったこともありました。

結局、それは自分の評価でもあり、正当化しても、それは単なる独りよがりでもあります。

確実に、来年は状況が変わるのは間違いないと思います。
このHPですら続けることすら難しい状況になるかもしれないと思っています。
ですが、それでも出来る限り、終わりが来るまでモノをつくっていきたいと思います。

それでは、良い年をお送りください。


31-12-2006 PM 23:55 (Limit at 5minute.)
ダブルエス

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